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彩桐の日記兼・SSリハビリ・鍛錬場です。 戦国・BASARA家・十勇士・女体化・幼少期入り乱れになると思いますので、ご注意下さいませ。 感想・コメント等御座いましたら、お気軽にどうぞv
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「何と…才蔵までもが…。」
才蔵に起きた事態を小助から聞き、それを簡潔にまとめ若に報告した。
その報告を聞いた若の第一声が先の台詞だ。
もう少し慌てるかと思っていたが、
自身を含め3回目ともなると慣れてしまったのか、冷静なものだ。

「して小六、才蔵の件は分かったがその仕事はお前が引き継ぐのか?
佐助はどうした?」
「俺では不安だと?」
「いや、そういう訳ではない。
ただお前が他人の仕事を請け負うなど珍しいと思っただけだ。」

そう言い、若は人懐っこい笑顔を向けてくる。
正直、俺はこの笑顔が苦手だった。

「長は、押し付けるだけ押し付けて逃げました。」
「……佐助。
それにしても、才蔵は大人しいな。」

まぁ、猿飛は猿飛で多忙を極めてるから仕方ないと言えば仕方ない。
しかしこの事態を何の説明もなく押し付けられたんだ。
これ位言っても構わないだろう。
そして若の言う通り、小さくなった才蔵は泣くでも喚くでもなく、
ただ静かに座していた。
何故か俺にピッタリと寄り添ってはいるが。

猿飛にこの事態を押し付けられ、途方に暮れていた俺に、
才蔵は恐る恐る近付き、やはり恐る恐る遠慮がちに俺の上着の裾を掴んだ。
それを見た小助に「小六兄の事は分かってるのかも!」
といらん期待を抱かれた。
アレか?猿飛が元親に懐いたのと同じ原理だとでも言いたいのか。
冗談じゃねぇぞ。

「才蔵、俺は怖いか?」

若が相変わらずの笑顔で才蔵に手を差し伸ばす。
才蔵は微かに体を強張らせた後、俺の顔を伺って来た。
いや、だからなんでお前、俺を安全基地にしてんだよ。
普段の才蔵からは想像も付かない態度に戸惑いしか出てこない。

「大丈夫。行って来い。」

俺が促してやると素直に若の元へ行きやがった。
その様子を若はニコニコと微笑まし気に見ている。
頼むからやめてくれ。そんな目で俺を見ないでくれ…!!
その羞恥プレイとも言える視線から逃げるべく目を逸らすと、
今度は小助と目があった。
こいつまで、同じ様な目で見てやがった……!!
容姿だけじゃなく、行動まで似る事ぁねぇだろ!!
何なんだ、何がそんなに面白いんだアンタ達…。

「才蔵、俺と遊ぶか?」
「若様ぁ~、若様はこれからお館様達と軍議でしょう?」
「あ。」
「駄目ですよ~。ちゃんと行かないと。
俺や甚姉のお仕事にも関わってくるんですからね。」
「分かっておる。
小助、最近、佐助に似てきたな…。」
「まぁ、サス兄に色々教わってますから。」

確かに最近の小助の言動は猿飛に似てきた気がする。
外見が若で中身が猿飛ってある意味最凶じゃねぇか。
まぁ実際、十勇士で小助に敵う奴はいないんだが…。
若までもが頭が上がらないとは…。

「では俺は次の戦の準備に行って参る。
小六、後は頼んだぞ。」
「御意。」

結局、俺一人で面倒見る羽目になってやがるし。
相変わらず才蔵は引っ付いて離れねぇし。
小助は面白半分だし、ジジイは小助の膝で寝てるし。
つかマスコット二匹、用無いなら帰れ!!

「あ、才兄ぃ、危ないよ!」

才蔵が請け負っていた書簡の内、暗号解読が終わっていない物を選ぶ…
ちゃんと仕分けてやがった。
アイツらしい、と思わず苦笑が零れる。
そんな思考は小助の小さな悲鳴によって現実に引き戻される。
見ると、才蔵の最も得意とする武器、
飛び道具の一つ、毒針を手にしようとしている所だった。

「待て小助。」
「小六兄?」
「見ろ。」

そう言って小助を促す。
才蔵は「正確に毒のない部分」を持とうとしていた。
才蔵は、己の武器に毒を仕込む際、切っ先は当然ながら
普通の者ならば当然触るであろう持ち手に相当する部分にも毒を仕込む癖があった。
それを正確に避けていると言う事は、
この子どもが「霧隠才蔵」という何よりの証拠だろう。


「それが、気になるのか?」
「うん…。」



才蔵が小さくなってから初めて口を開いた。





‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
何で終わらない!?
小六の一人称がマズかったのかな…。
十勇士は自由度が高いので暴走するorz
何て言うか、1番暴走してるのは小助なんですけれども。
あの子は何処に行きたいんだろう…(遠い目)


彩桐忍
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