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彩桐の日記兼・SSリハビリ・鍛錬場です。 戦国・BASARA家・十勇士・女体化・幼少期入り乱れになると思いますので、ご注意下さいませ。 感想・コメント等御座いましたら、お気軽にどうぞv
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あーん・・・

ぅあーん!



遠くで誰かが泣いてる。
誰か?
違う。
俺は知っている筈だ。
泣いてるあの子どもは…


「   、さま」


伸ばした手は虚しく空を掴む。
泣いているあの子どもの傍に行かないと…
行かせてくれと、必死に手を伸ばしても、
あの子どもとの距離は縮まらない。

「   、さま…   さま!!」








「佐助!!」 

不安に染まった俺にとって最も馴染みのある顔が、正に目と鼻の先に在った。 

「だ、んな…?」
「よ、良かった…。」

不安の色が少し薄れたものの、相変わらず心配そうな様子で馴染みの顔…旦那は姿勢を正した。


「俺…あれ?」
「覚えて、おらぬのか?」


漸くはっきりとしてきた思考を巡らせる。
ついでに目線を周囲に巡らせると、どうやら俺は旦那の部屋の隣に宛がわれた自室に寝かされていたらしい。
あぁ、そういえば、戦の最中に旦那庇って一撃喰らったっけ…。
あー、何か腹痛いわ。
それでも、言う事は言わないと、と痛む体を無理矢理起こす。 

「いくら咄嗟だったとは言え、主様の前で至らぬ故の醜態…。如何様なる処罰も謹んでお受け致します。」 

そういって額ずく。
額ずきながらも、この『ご挨拶』もご無沙汰だったなと思い起こす。 


「……そうだな。血濡れたお前を見て、肝が冷えた。あの様な思いは二度と御免だ。」 

まだ少年の面影が残る声を聞きながら、
あぁそれでも大きくなったな、と場に不相応な事を考えながら次の言葉を待つ。

「半月暇をやる。その間に此度の失態反省せよ。」

この『挨拶返し』もまた久しぶりだな。
そして大体この後に続くのは…

「しっかり養生して、一刻も早くこの幸村の『隣』に戻って来い。」
「御意。」


「『挨拶』はこれくらいにしておくか。」

その言葉を合図に、俺は姿勢を元に戻す。
戻した時に腹に走る傷がズキリと痛んだ。

「そうですね。
ところで旦那…さっき泣いてました?」

旦那は一瞬呆気に取られた表情で瞬目した後、少し戸惑った笑みを浮かべる。

「いや、泣いてなどおらぬが…」
「そっか…」
「何か夢でも見たのか?」
「うん、なんか悲しくて、でも…」

歯切れの悪い物言いの俺の言葉の続きを、旦那は静かに待ってくれる。
あぁ、やっぱり大きくなったんだな。
昔なら… 


昔なら…? 



あぁ、そうか… 





「懐かしい夢、だったよ。」







‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
怪我して倒れた佐助が昔の夢を見るってのを書いてみたかっただけ…ですorz
意味分からなくて、ほんとスミマセン。もっと鍛練します…!!

彩桐忍
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