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彩桐の日記兼・SSリハビリ・鍛錬場です。 戦国・BASARA家・十勇士・女体化・幼少期入り乱れになると思いますので、ご注意下さいませ。 感想・コメント等御座いましたら、お気軽にどうぞv
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おめでとうございます。
昨年はたくさんのご来訪、本当に有り難う御座いました。
本年も何卒、宜しく願いいたします。

言い訳は致しません。
とにかく、今年は更新頻度を少しでも上げることを目標と致します。
BASARA、モ武将にはまだまだ遣り残していることがありますので!
とりあえず、チカサスのアンソロがあったことに衝撃を受けました・・・。
なんたる失態・・・執筆者様層々たるメンバーでは御座いませんか!
今年は頑張ろう・・・BASARA家本出すんだ・・・モ武将本出すんだ・・・。
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「ぎぃやぁぁぁぁああああ」

あるよく晴れた日の昼下がり、上田城に男の悲鳴が響き渡る。

「あ?何事だ?」
「今の、十兄の声じゃない?」
「尋常じゃねぇな。行くか?」
「うん。」


「尋常じゃない」と言いつつ、のんびりとした調子で声のした方へ向かう小六と小助。


一方、その絶叫を上げた男は庭の隅で肩を押さえうずくまっていた。
その傍らには女が一人、何故か仁王立ちで立っていた。

「やぁねぇ、十蔵。たかが肩外れた位で情けない。」
「あれ、お前がそんなこと言う?
肩外した張本人が…元親さんにまた一発で見抜かれてムカついて八つ当たりに
体当たりかましてぶっ飛ばして足りないからもう一発殴らせろと
勢い良く引っ張り上げて肩外したお前が言うか!?」
「わぁ十兄、ノンブレス。」
「つーかまだやってんのか甚八。」
「あら、小助に小六。」


うっすら涙まで浮かべ、ノンブレスで抗議する十蔵に対し、
甚八は全く悪びれる様子は見られない。むしろ不満そうですらある。


「まぁまぁ十兄。文句はひとまず、肩を治そうよ。」

そう小助が言った瞬間止まった。
皆が止まった。
むしろ凍り付いた。

「あ、いや、小助、俺は大丈夫!
これくらい自分で戻せるから…!!」
「あ、わ、私のせいだし、私がやるわ!!」

皆が不自然なまでにどもり出す。
体の動きもどこかおかしい。

「え、俺がやるよ?」
「ダメだ小助お前はダメだ!!」

十蔵の特技はどうやらノンブレスのまくし立てらしい。
日々の甚八への愛の告白と言う名のツッコミの賜物であろう。
中々に泣かせる特技である。

「小助、確かにお前は薬の知識が豊富で、真田隊の医師みたいなものだ。
だけど、お前には致命的な欠点がある。」
「こ、小六…」

静かに語り出した小六を甚八は止めようとした。
しかし、それは一瞥の下、拒否された。
そして小六は小助を真正面に見据えていた視線を一度外し、
静かに息を整えた。
そして…

「お前は薬の調合、切り傷の手当以外において、破滅的に不器用なんだよ。」
「!!!」

言ってしまった。今まで誰も言わなかった…
否、言えずにいたことを小六は言ってしまった。
しかし、他の二人は胸の内では「良く言った小六!!」と拍手喝采していた。
それほどまでに小助は不器用なのか。
正確に言うと、小助はそれほど不器用な訳けではない。
ただ、「外れた関節を戻す」ことが出来ないのであった。

以前、主である幸村が戦中にやはり肩の関節を外した事があった。
その時、小助が戻そうとしたのだが、
どうすればそんな事が出来るのか、肩の骨をはめるを通り越し、
突き破り肩から骨を飛び出させたのだ。
それにより幸村は、一日で治る怪我を盛大に一ヶ月引き延ばしたのである。
幸村は、「誰にでも失敗はある、気にするな」と笑っていたが、
周囲の間では「小助に脱臼は触らせるな」という触れが回った。

「小六兄…」
「だがな、練習すればきっと上手くなるぞ。」
「「!!?」」

小六の極上の笑顔とその台詞に、十蔵と甚八は再び凍り付いた。

「ちょ、待て小す……
っぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


この日、十蔵の絶叫は北は奥州、南は河内まで響き渡ったという。


※※※※※※※※※※※※
ただ単に可哀相な十蔵が書きたかっただけです。
ピンポイントで不器用な小助。
ドMなくせにドSな小六。
微妙な影の薄さの甚八。


彩桐忍
虫の鳴き声だけが静かに響く、深夜の真田屋敷。
その屋敷の屋根に佇む影が一つ。
その影は何をするでもなく、ただ夜空を見上げていた。
しかし、夜風が『彼』の頬を掠めると、『彼』は微かに口の端を吊り上げた。


「どうだった?」


まるで風に問い掛ける如くの口ぶりで『彼』は問う。
その問いに応えたのは、風ではなく、新たに現れたもう一つの影。


「あぁ、若の見立て通りだな。
あいつ等、陰で企でてやがる。」

新たに現れた影が、始めからいた影に紙切れを渡す。

「やっぱりねー。最近、ウチ以外の忍がちょくちょく姿見せてるから、
何かあるとは思ってたケド…それにしても、」

「何だよ。」

「さっすが才蔵だよねー。たった一日でこれだけの情報集めて来るなんて。」

渡された紙切れをヒラヒラと振り、新たに現れた影―才蔵に笑顔を向ける。

「伊賀者にとってこの程度の情報探索は当然の事だ。」

「だねー。甲賀じゃ中々こうはいかない。」

「どんな流派においても何かしら長所短所はあるものだろう?
甲賀が集団戦術、体術に秀でるようにな。」

「あら珍しい。俺様の事、誉めてくれるのー?」

「別にお前を誉めるつもりはない。」

「つれないねぇ。」


始めからいた影はさして気にした風もなく、クスクス笑う。


「さて、と。じゃあ明日にでも旦那に報告しますかね。」

「佐助、」


音もなく立ち上がり、伸びをする影―佐助に
才蔵は静かに声を掛けた。


「んー?」

「甲賀は恩義に、伊賀は金に仕えるという。」

「う、ん?」


突然何を、と出かけた言葉を飲み込み、佐助は続きを待つ。
才蔵の纏う雰囲気が平素より柔らかかったのだ。


「もし他の大名が大金積んで俺を雇おうとし、
更に俺がそれに乗ったらお前どうする。」

「才蔵を殺し、その大名も始末する。」

「躊躇いがないな。」

「当然。」

才蔵の『問い』に真剣な表情で答えていた佐助だが、
その後すぐにその表情は崩れる。


「でもそれって考えるだけ無駄でしょ?
『金で動く伊賀者は三流、真の伊賀者は善くも悪くも己の欲するままに動く。』
才蔵は一流の伊賀者。旦那に未来を、『還る場所』を見出だした。
そんな忍が今更金如きで動くなんて…ねぇ?」

「誉めてんのか貶なしてんのか、どっちだ。」

「ヤだなぁ、『信頼』してるんだよ。
真田忍隊副長・霧隠才蔵。」

「まぁ、そういう事にしといてやるよ。
真田忍隊長・猿飛佐助。」



そう言って二つの影はクスクス笑い、
数瞬後には音もなく掻き消えていた。
残ったのは、さわさわと過ぎる心地良い夜風だけ。





※※※※※※※※※※※※※※※
ウチの佐助と才蔵の関係。
割と仲良し。
二人が若くして忍隊の長クラスになれたのは、
技の冴えもさることながら、甲賀、伊賀の長所短所をきちんと認め、
各々に相応しい任務を指示出来るから。
もちろん、幸村がそれを認めているから出来る事。
つまりこの話は幸村の漢前自慢話。
あながち間違ってはないと思います。

彩桐忍
「Goddamn!なんだってンな目に遭わなきゃなんねぇんだ…!!」
盛大に文句を言いながらも、青い陣羽織を纏った青年が鋭い剣撃を繰り出す。

「自業自得かと思われますが…政宗殿、右!!」
その青い青年に対し、全てが真逆と言わんばかりに
紅い具足を纏い、冷静に応答しつつ、槍を振り下ろしたのは、
未だ少年の面影を遺す青年だった。

「っだぁぁあ、もう、ウゼェんだよJET-X!!」
青い陣羽織の青年…奥州筆頭・伊達政宗はキレ始めたのか、
繰り出す技が大技になってきている。

「…はぁ。仕方ない、か。余り騒ぎにしたくなかったのだが…紅蓮脚!!」
紅い具足を身につけた青年…真田幸村は触発される様に大技を繰り出した。


「それにしたって何でコイツ等、んな殺気立ってんだぁ?」
「政宗殿、それは本気で申し上げておるのか。」

どうやら本気らしい政宗に、思わず呆れた溜め息をつく幸村。

「言わせて頂くが、ここは奥州との国境とは言え、甲斐の国。
そんな所に奥州王が一人でフラフラしている事自体が危なっかしいのに、
かち合ったならず者に喧嘩腰になればどうなるか、
貴方ならすぐに分かったで御座ろう!?」

そう一気にまくし立てる幸村に政宗は珍しくたじろいだ。
何せ幸村の言っていることは真っ当で、言い返す言葉がないのだ。

「小十郎みてぇなこと言うなよ…。」
「これを言わずして何を申し上げろと?」
「お前、笑顔怖い。」

そう続く幸村の説教の間も二人の手は止まらない。
倒しては沸く、ならず者集団に政宗は早くも飽き始めた。

「あー、もー面倒臭ぇっ!!まとめて来いよっ!!」
「貴方の首を狙ってるんだ、無理で御座ろう。」
「お前、さっきから嫌に冷静だな。
コイツ等に用でもあるのか?」
「そういう所はしっかり考えているので御座るな。」
「嫌味か。」
「さぁどうでしょう。まぁ、確かに用はあります。」

二人は互いに背中を庇い合うように立っている。
政宗は相手の生死など考えずに攻撃していたが、
どうやら幸村は違っていたらしい。
極力、相手を死なせない程度、動きを封じる様に
手足を攻撃の中心としていた。

「ここらの地域はつい先日制圧したばかりでしてな。
まだ『整えばならぬ事』が山ほどありまして。」
「Ha~n、成る程。それでお前、俺を利用したか。」
「はてさて、何の事やら。」
「ふざけんなよ。お前が指定した待ち合わせ場所、
俺が最短で行くためには『此処』を通らなきゃならねぇ。
全てを見越した上で指定した。違うか?」
「政宗殿には敵いませぬなぁ。」
「お前の腹黒い策に比べりゃ大した事ねぇだろ。」
「お褒めに与り恐悦至極。」
「褒めてねぇよ。」

そんな会話をする余裕を見せ付けつつ、
確実に数を減らしていく。
流石は独眼竜と虎の若子と称される二人である。

「まぁ、そういう訳だ。
悪いが『独眼竜』、もう少し我が『舞』に付き合って頂くぞ。」
「……Ha、言うねぇ。
これ以上つまんねぇ展開だったら承知しねぇぞ!」
「案ずるなかれ。これからが見せ場に御座る。」
「そいつは楽しみだ。」





※※※※※※※※※※※※※※※※※
レッツ尻切れ!!
幸村に「悪いが、もう少し我が舞に付き合ってもらう」
ってのを言わせたいが為だけに書いたので…
周囲の状況なんかはご想像にお任せする、という方向で(最低)
多分山道かなんかです、ハイ。

彩桐忍
ほろ  ほろ


ほろ  ほろ  ほろ


舌で転がす酒は甘辛く。
肴は貴女と天上の月。
たったそれだけなのに、この上ない贅沢感。


クスクスと小鈴を鳴らしたような笑い声。
ふと見上げれば貴女の顔。
嗚呼、やはり自分は贅沢者だ。
こんな気高く美しい独眼竜を独占し酒を飲めるのだから。

「如何なされました、政宗殿。」
「Ah―,sorry.邪魔したか。」

彼女を引き寄せ、左肩に寄り掛からせる。
不思議そうにしつつも抵抗はされない。

「で、何を笑っておられたのです?」
「あぁ、いや、いつ見ても慣れねぇなぁと思って。」
「え?」
「お前が酒飲む姿。何か違和感。」
「そう、ですか?」
「Yeah,甘酒ならまだ分かるがな。焼酎だもんなぁ。」

彼女は俺が飲んでいた杯を奪い、焼酎を一口含む。
彼女には辛過ぎたのか、眉をひそめた。
そんな表情すら愛しい。

「某は、幸せ者です。」
「は?」
「愛しい方を腕に抱きながら酒を飲めるなど、
至上の贅沢というもの…。」

そう耳元で囁けば、くすぐったそうに身を攀られる。
気にせず首筋に顔を埋める。
嗚呼、なんと儚くも甘美な匂いか。



ほろ  ほろ


ほろ  ほろ  ほろ


独眼竜の色香に酔いしれる
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